JNCC2021 第6戦 福島箕輪大会レースレポート

大会名:JNCC2021第6戦  福島箕輪大会
成績:COMP-AA 9位 総合11位
BIKE:KTM250SXF Jon it.モディファイ
タイヤ:F IRC VX-30 (0.5kgf) R IRC M5B EVO140(新品ムース)
チェーン:DID
リム:DID 軽
ウェアー:seven
ハンドル:ISA テーパーハンドル
セットアップ&メンテナンス:Jon it.

JNCC初開催となる福島県箕輪スキー場。
ゲレンデと作業道を結んだコースレイアウトと言う事前情報により、フレッシュなゲレンデは柔らかい土質が予想されるため、タイヤブロックの刺さりが良いVX30をフロントに、M5BEVO140サイズをリヤに装着。
リアタイヤは耐パンク性を意識して新品ムースを投入。
空気圧換算ではおそらく0.6から0.7ほどのクロスカントリーとしてはやや高めと言えるが、フレッシュなゲレンデメインのコースではこれがちょうど良いと予想した。

今回注目されていた急斜面の下り坂No Controlは、難易度と言うよりも危険度が高い印象があり、ここでは無茶しないように路面の安定したラインを下見で頭に叩き込んだ。

今回の車両は前後サスペンションの初期から中間領域の動きをよくするモディファイを施し、これの実戦投入することも楽しみの1つだった。
大会当日の午前中に行われたファンクラスでは湿った路面も見受けられたが、午後のコンプクラススタートにかけて強い日差しがみるみる地面を乾かしベストコンディションの中レースがスタート。

スタートはやや遅れ、その直後にも深い轍にハマったこともあり14番手で1周目を周回。
コンプクラスオンリーのゲレンデ区間は予想通り柔らかい土で、タイヤブロックを突き刺すように走ることで安定を感じたのだが、時間経過により地面に埋まった石が顔を出す箇所でのフロント周りのはじかれが非常に気になり、車体を寝かした状態でのアクセルオンが難しく感じ、これは後輪に新品ムースを使用したことによるグリップの希薄さがフロント周りの不安定を生んでいるような印象。

攻める気持ちよりも怖さが先に出てしまい、たまらず4周目あたりにピットインし、応急処置的にフロントタイヤのエア圧を下げる事で、症状は少し改善された。
とは言え根本の原因となるリアタイヤにはムースが入っているため、硬い路面の区間では苦しい走りを終始強いられることとなった。
タイヤばかりが気になってしまう状況ではあったが、特にリアサスペンションの新しいモディファイは、アクセル全開のゲレンデ登りでリアタイヤの路面追従性に非常に良い影響を感じることができた。前回大会で下り区間でハンドルの振られが非常に気になったが、今回は柔らかい土質の下りギャップでは前後サスが非常に良く連動しているように感じ、この区間は気持ちよく走ることができた。
レース中攻めきれない原因を考えてばかりいたが、最善を尽くす事で一時18位まで落としてしまった総合順位も、最終的には11位まで回復することができた。

JNCCに参戦して7年の中でこれほどまでに苦しいレースは初めてだったが、その原因は柔らかくグリップの高い路面であると間違えた予想によるリヤタイヤの新品ムースの選択にあると言える。
普段の練習では同じタイヤを使用しているものの、0.4気圧を基本としているため、特に不慣れな感じが出てしまった。

後悔していても仕方がないので、この経験をしっかりと活かし、特に初開催地となるコースに関しては事前の情報収集と、現地入りしてからしっかりと路面の状態把握が今後は必要と強く感じている。

次回は10月10日千葉県で行われる八犬伝大会。
この会場も初開催地であり、今のところの情報ではディープサンドとのこと。
サンドオンリーであれば今回同様のタイヤセットで間違いないと感じるが、岩場や木の根の有無など全体をしっかり把握できた時点で、あらためてタイヤ、サスやその他セッティングを検討し、ベストな状態でスタートして気持ち良くレースを走りたい。

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