JNCC2023 第6戦 ワイルドボア鈴蘭大会レースレポート

大会名:JNCC2023 第6戦 ワイルドボア鈴蘭 7月30日開催
成績:COMP-AA2 6位  総合:10位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:MY2024 KTM250XC-F Jon it.モディファイ
車両貸与ベイシストオート
タイヤ
F :IRC GX20 90/90-21 チューブ(0.45kgf)
R :IRC JX8  ムース穴あけ25mm 16箇所(0.3kgf相当)
セットアップ&メンテナンス:Jon it.

新体制&NEWマシン
6月末 ベイシストオート様よりKTM2024のクロスカントリーモデル「250XC-F」を貸与するというありがたい提案をいただいた。
そしてこの車両はこれまで4年以上に渡り車両モディファイとメンテナンスを行うJon it.で、これまで同様にモディファイしフィードバックするというのがこの車両貸与契約の概要だ。
チーム名は「basist auto with Jon it.」と変更された。

これまで幾つかの車両貸与の話はあったものの、どれも契約には至らずここ3年は自身で購入したKTM 250SX-FをJon it.でクロスカントリー仕様にモディファイしレース参戦していた。
このように好んでKTMに乗ることや、更には5月末にKTMのグローバルローンチの試乗ライダーに抜擢されたことなどから、国内ではまだ認知度の低いXCシリーズをJNCCやWEXで広めていきたいという意図も今回の車両貸与には含まれる。

セットアップ期間は2週間
新しいマシンの初乗りは大会13日前の7月18日
まずはJon it.原田さんにより必要な作業を済ませ、新車セッティングのまま慣らしを始める。
ここから数日走行し、2度のサスペンションモディファイにデカール装着、必要パーツの追加など多くの協力をいただき大会へ臨むことができた。
納得できる仕様とまではいかないが、ライダーとメカニックの情報共有や知識、知恵を絞ったモディファイ作業は難しくも楽しいものだ。
今回はガレセクション「大蛇」でのミスを減らすことや、まだ残る車両の硬さをカバーするため、後輪にiRCのがミータイヤJX8を装着した。
ハードエンデューロ練習で白井に行く際にはほぼこのタイヤを使用しているため、使い慣れたタイヤと言える。

レース前準備
金曜日午後に会場入りし、iRCのブース設営を済ませe-MTBでコース下見を行った。
難所の大蛇以外にもスタックしそうな登りや、ガレの下りなど走りごたえあるコース内容となっている。
レース前日にはベイシストオートのメンバーと一緒に徒歩による下見を実施し、前日にチェックした経験から注意点や攻略法も交えアドバイスを行った。
これは自身にも言い聞かせる意味もあるし、新たな発見もあるとても良い時間である。

レーススタート
新型エンジンはストロークがショートになったため始動性が非常に良いが、少し焦ってセルボタンを押しきれずにクラッチを繋いでしまい出遅れAAの中盤あたりでレーススタート。
とにかくひどい土埃で、いくつもの箇所で超徐行を強いられる危険な状況が1周目は続いた。
しかし焦ることなく走り1周目を総合10位で通過。
路面は超ドライの硬い土にガレた箇所が多く、やはり硬さの残る車両では攻めきれないというのが率直な印象。
とはいえハード要素が多く気温が高いことから、無理に飛ばさずミスをしないよう走ることで一時総合7位まで順位を上げる。
給油とゴーグル交換のピットを済ませ少しペースアップをした8周目の急坂セクション「ショータイム」の助走でトラクションコントロールを誤り痛恨の転倒。
リスタートに時間を使い後ろにいた4人のライダーにパスされ11位となってしまう。
この時クラッチレバーを曲げてしまいクラッチ操作しにくい状況で残り1時間以上を走ることとなってしまった。
ガレで弾かれるマシンを押さえる動きと大きなミスによる疲労によりペースを上げることができないまま時間が過ぎ、2時間経過あたりからエンジンに異常を感じ、高温によるものと判断。ここからはエンジンを壊さずゴールすることに集中した。
ゴールまであと500mというところでエンジンストールし、再始動まで1分ほどかかってしまったが、なんとか最後まで走り切ることができた。

振り返りと今後の課題
今回は走りの内容というよりも、車両の今後のセットアップをしっかりやらなくてはならないという事ばかりが印象として残ってしまった。
エンジン特性は伸びも良く、1、2速の低速域での扱いやすさもあって難所ではポジティブな要素であったと感じる。
また、後輪にチョイスしたJX8も今回の状況ではとても心強く感じた。
車両の課題は
・フレームの硬さを乗り込みで馴染ませること
今モデルはアンチスクワットを強くしているため、これに合わせ
・体格に合わせたポジションの変更
・サスペンションセッティングを合わせる
・体重(筋肉量)を増やし、下半身強化によりマシン特性を活かす
これらが挙げられるだろう。

しかし次戦まではそれほど時間もなく、また練習機会があまり確保できない状況であることから、まずはメカニックの原田さんと現状をもう一度しっかり把握し、的確なモディファイ、対策を行うことが必要だ。

今後について
今回のレポートは少々ネガティブな雰囲気もあるが、人生でKTMの車両貸与がされるなど想像もしない事が起きたことは本当にありがたく幸せなこと。
そこには色々な意図があり、それを理解した上でこれまでと違ったクロスカントリーライダーとしての人生が始まったばかりだと思っている。
多くの人の参考になるような車両作りやライディングが求められていると感じており、これには今後も様々な知識をインプットし知恵としてアウトプット。
こうして常に最適解を導き出せるようなプロライダーを目指し、変わらずレースやオフロードを楽しんでいきたい。

多くのスポンサー、サポート、応援 本当にありがとうございます。
この世界でもプロライダーとして走ることができ、本当に幸せです。

insata 360 go3でスタートから撮影したので、これは後日youtubeに上げたいと思います!




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