JNCC2023 第7戦 エコーバレー大会レースレポート

大会名:JNCC2023 第7戦 エコーバレー(長野) 8月27日開催
成績:COMP-AA2 優勝  総合:2位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:KTM250SX-F Jon it.モディファイ
タイヤ
F :IRC GX20 90/90-21 チューブ(0.45kgf)
R :IRC GX20  120/90-18 ムース穴あけ等加工(0.4kgf相当)
セットアップ&メンテナンス:Jon it.

AA2クラス初優勝 ベストリザルト更新
2021シーズンのダイナランド大会の総合4位がこれまでのベストリザルト。
次の目標として総合3位 ホッテストアワード登壇(上位者のみが登壇できる特別な表彰)を自身に課していたが、今回この目標を上回る総合2位、AA2クラス優勝と言う結果を出すことができ、クロスカントリーライダーとして最も嬉しい日となった。

前レース車両での参戦
前回大会にKTMの最新XCモデル250XC-Fを走らせたが、大幅なモディファイが必要であると判断し、今回はその準備が整わず以前のバイク(KTM 250SX-F)で参戦することとなった。
2年半乗り続け、その間細かなブラッシュアップをJon it.原田さんと重ねてきたSX-Fの完成度は高く、乗り慣れていることも相まってどのような状況でもマシン挙動が予測でき、かつ掴みやすい。
新型車両はエンジン特性では現時点で前レース車を上回る性能であり、サスペンションセッティングとポジション、新車特有の硬さが取れれば、その後はライダー自身がそのバイクの特性に合わせて乗り方を微調整することで最高のマシンとなるだろう。
これは今後本当に楽しみである。

酷暑の練習と対策
前回大会からは練習時間があまり多く確保することができず、また練習コースが35度に達するような酷暑のため、練習は短時間集中でできる限り最初からハイペースで走る20分のヒート練習。そして1周タイムアタック数本という組み合わせを取り入れてきた。
大会前の木曜日にはコース整備と気持ちよく走れるセクション造成を行い、好印象で大会を迎えることができた。

FANTIC e-MTBでコース下見
今季個人スポンサーとなっているモータリスト様取扱のFANTICのe-MTB XMF1.7を使ってのコース下見を行った。
数あるe-MTBの中でもこの車両はハイパワー(登りが速い)が大きな特徴であるが、この他に乗って登れない坂道で、ボタンを押すとペダルがゆっくりと回転し、MTBを押すのではなくMTBに引っ張ってもらえる「ウォークモード」が搭載される。
そしてこの2つの機能がJNCCの下見には最大の強みとなることを再確認することができた。
細かいことを言えば過去に初代のFANTICのe-MTBに乗った時との差は、
・モーター音が静かになった
・アシストの出方が滑らかになり乗りやすい
・フレーム剛性が適正化され、適度なしなやかさが下りでのラインチェンジを容易にした
といったことが挙げられる。
e-MTBは多くのブランドがリリースしているが、どのような場面で使いたいのか? どんな走りがしたいか?
こういったことを明確化することで自身にあったものを選ぶことができるだろう。

このFANTICを使った下見はファンクラス終了後にもウォームアップを兼ねて行い、ゲレンデの荒れ具合を確認。
そしてコンプ専用の「カオス」「コンプウッズ」もじっくりと見ることができ、レースでのライディングイメージはできた。

NEWタイヤ iRC GX20 120サイズの実戦投入
iRCの高性能FIMタイヤGX20にこれまでの140に加え120サイズが登場した。
このタイヤのリリースに先駆け内嶋のプライベートコースで技術担当者と共に140サイズとの比較や120サイズのタイヤの特性を測るテストを実施した。
そこで120サイズは新品状態から使用時間を重ねた際の「ヘタリ」の度合いが小さく、重量の軽さから車体取り回しの良さ、加速のキレ、エンジンレスポンスが向上したように感じた。
テスト以降も好感触を得ていた事もあり今回の実戦投入を決めた。
この選択は今回の自分の走りと噛み合い、ムース仕様でレース前後でタイヤの潰れ感の変化が非常に少なく、ブロック摩耗も異常と言えるくらい少なかった。(後記する写真参照)
これはまさに2時間半を安定し効率的に走り切ることに貢献してくれた。


コンスタントに走り切った2時間半
天候にも恵まれベストコンディションでレースは始まった。
スタートは出遅れ1周目は各ライダー気合が入っている様子でゲレンデ区間の速度が速い。
焦って走ると無駄な力が入り腕上がりや疲労に繋がるため、焦らず後方から落ち着いて離されないよう1周目を進める。
そして今回のコース中の難所となる登りウッズ(林間)に丸太が無数に置かれた「カオス」に突入。
飛びつきの壁のような土手を登るところから始まるこのセクションは入念に下見を行い、飛びつきのイメージとラインと角度を完璧にイメージ通り走ることができた。
これにより前半部分のほとんどの丸太を直線的に回避し、後半は丸太に対し常に直角に進入し横滑りしないラインへと綺麗に繋ぐことに成功。
ここで一気に数名をパスし1周目を総合8位で通過。
2周目3周目4周目と同様に「カオス」で前をパスし総合3位まで順位を上げることに成功した。
この時点で勝敗を決めるのは「カオス」と判断し、ゲレンデの登りは速さよりも安定と疲れないをテーマとし、周回遅れにパスされても気にせず。
下りのウッズはMTBダウンヒルのように楽に速く走るため、速度をあげて進入しクラッチを切ってスムースに走ることを心がけた。
「カオス」ではバックマーカーとのライン交錯による簡単な転倒が2回に、タイヤを穴に落としてしまい引き出すという大きなミス1回に留め、18周中の15回はノーミスかつ体力消耗も最小限にすることができた。
これは自身の練習コースに登り斜め丸太を設置し、何百回とあらゆるコンディションで通過していた積み重ねにより得られた感覚による成果と言える。
そして8周目には総合2位にランクアップ。
しかし自身はピットスタッフから送られる総合2位のサインに「嘘だろ 間違えてるよ」と感じていたのだが。
しかしどんな順位であろうが今自分がすべき事は前記した通りであり、それをゴールまで継続する事と強く自身に言い聞かせ、最終周に一時3位になるも、前に出た矢野選手の転倒により結果的に総合2位、AA2優勝でゴールを迎えることができた。


レースを終えて
多くのモトクロスIAライダーが参戦するJNCCのAAクラス
その中でどこまで上位に食い込めるのかがアスリートとしての楽しみであり、今回はこれを存分に味わうことができた。
爆発的な速さを持ち合わせないが、それでもトップスピードを少しでもあげようと年初から取り組んできたこと。
MTBで培ったウッズの細かなライン選択やこれに合わせた車体コントロール。
大好きなハードエンデューロや日々の練習で得ることのできた丸太への適応力。
これらがうまく活かせたコースであり、特に「カオス」が存在したことが好成績の大きな要因であることは間違いない。

次戦は千葉八犬伝
新型車両での参戦を予定しており、WP PROサスをJon it.モディファイ。
そしてタイヤは八犬伝と言えばサンドコース サンドといえばiRC M5BEVOでしょう!
今から次戦が楽しみですが、しっかり準備しなくては・・・

追記 8月31日
今大会のヘルカメを使用し、レースの進め方、ラインなど解説した動画を作りました。
レッスン要素を多く含むため、noteを活用し有料としてみました。
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