JNCC2024 第1戦 大阪大会レースレポート

大会名:JNCC2024 第1戦 サザンハリケーン 大阪プラザ阪下大会 2月25日開催
成績:COMP-AA1 8位  総合:11位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2024 KTM250XC(2ストローク) basistauto貸与
サスペンション:WP PROサスペンション(Jon it.モディファイ)
タイヤ
F :IRC GX20 90/90-21 チューブ(0.48kgf)
R :IRC VX40  110/100-18 ムース穴あけ等加工(0.4kgf相当)
セットアップ&メンテナンス:Jon it.
ウェアーLEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)
グリップ&ハンドガード:CIRCUIT

例年よりも1ヶ月ほど早く今年のJNCCが開幕。
昨年12月上旬には今季のレースマシンKTM250XCをbasistautoから受け取り、2ヶ月半の乗り込みと調整を経てこの開幕に望んだ。

今季のJNCC参戦体制
京都のbasistautoより車両、予備パーツの貸与、消耗品類の支給を受け、セットアップやメンテナンスを千葉のJon it.よりサポートを受ける昨年後半と同様の心強い体制。
昨年から着用するウェアーLEATTがスポンサーとなり、今季は全身をLEATTでコーディネートし、さらに今回のサポートをきっかけにLEATTを取り扱うWESTWOOD MXがJNCCの協賛に加わったこともあり、LEATTの内嶋が使用するものを中心に展示・販売するブース出展を担う。
iRCタイヤは自身のオートバイライダーとして初めてのスポンサーであり、5年目の契約となる今シーズンもJNCCのブース出展の業務委託、タイヤ交換サービス、アドバイザーとして活動を行う。
そして今季も多くのスポンサー様に恵まれJNCC参戦を実現することができている。

気温が低く雨となった開幕
天気予報からマディコンディションが予想され、タイヤ選択はフロントにGX20リヤにVX40を選択した。
実はリヤは33Sを当初選んだが、前週のテスト走行で33SよりもVX40がタイヤ剛性とムースのマッチングがクロスカントリーに適す(難所だけでなくハイスピード領域でのコントロール制を優先)と判断した。
体温が奪わらないよう防水ソックス、ジャージの中に着用する撥水素材の上着を準備。
何より雨天時に重要なゴーグルは今季より使用するLEATTのロールオフを5セット準備。
ワークスピットにはポータブル洗車機も配備し、レース中にラジエターやグリップの洗浄の準備を整えた。

恒例下見ツアー
土曜日には「ベイシストオート」のライダーにアドバイスを交えての下見ツアーを昨年同様に実施。
難所の走り方、ラインの選び方などを伝授。

予想以上に硬い路面
午前のFUNクラス終了直後に恒例のe-MTBによるコース下見を行い、まずはスタートからベストラインを確認。
予報通りの雨により2コーナー前にできた大きな水溜り(通称 大阪湾)の中心を突き抜け真っ直ぐに走ることのできるラインをチェックし、スタート直後はこのラインで上位にポジションできるようイメージした。
前半のモトクロスコース部分こそ雨の影響で重たいマディなのだが、コースのほとんどがFUNクラスライダーが走ったライン上だけマディが除けられ硬いギャップができている。そしてこれを外すと重たいマディ路面という構成だ。
これは硬くギャップのあるラインを走らされることを意味し、得意のソフト路面を攻め込んで走れると思っていた予想を覆すものだった。
路面追従を意識し、リヤサスのリバウンドの減衰を抜く対策を行いレースへ向かう。

抜群の始動性のKTM250XCで初のホールショット
スタートフラッグが振られるとエンジン始動しスタートをする「デッドエンジンスタート」は、セル付き2ストロークマシンが優位であり、今季はその2ストに乗る。
フラッグが振られる直前に「出れる!」というイメージが湧き、シートの座り位置、上半身の角度をしっかりと調整しフラッグのタイミングに合わせセルボタンを押す。
予想通りの始動とロスなく真っ直ぐ車体を進ませることができ、綺麗なホールショット(1コーナーを1位で通過)でトップに立つ。
大阪湾の真ん中に思い切り突っ込み予定通りのラインでトップをキープ。
2名に抜かれたが最難関セクション「丸太」もスムースに抜け3位で1周目を終えた。

ペースが上がらず順位を下げるレース展開に
2周目以降手についた泥によりグリップとグローブが滑ってしまい、握る力が必要となり一気に「腕上がり症状」が発生。
3周目の丸太セクションでジャイアントタイヤを越えることはできたが、滑るグリップから手が離れてしまい転倒。
これによりグローブ交換のためのピットインを決断。
ここで総合14位まで順位を落としてしまう。
グローブを交換し一気に楽になり周回タイムこそ上がってはいたが、ここまで取り組んできた練習のようなキレのある走りとは程遠い安全運転ペースから脱することができない。
・できる限りギャップが少ないラインを選ぶ
・レールにはビビらず自信を持って飛び込む
・つま先でステップに乗りリヤタイヤのトラクションを稼ぐ
・体幹を意識し、腕に頼らず全身でマシンコントロール
など自身に言い聞かせリズム良く走れる時間帯もあり一時総合8位まで回復したが、ロールオフの巻き取り要領の限界やグローブへの泥付きによる交換のためトータル5回のピットinもあり、後半は「速く走りたい」気持ちがあるのにレース特有の高揚感がないまま淡々とレースを消化してしまい、最終的に総合11位でのフィニッシュとなった。

考察
昨年の最終戦レポートで
もっと速い速度域でのバイクの挙動を当たり前のように感じコントロールする必要がある。
来季に向けてフィジカル、セッティングも含めどのような取り組みを行うのか考え実践していきたい。

と自身で綴りオフシーズンを経て迎えた開幕戦。
思っていたより時間はあっという間に過ぎてしまい、目指した状態にはなっていないが、今回ホールショットから1周目3位という部分を見れば以前よりスピードはついてきたのかもしれない。
「上手くなる」=「速くなる」はずっと前のMTB現役時代からの自論であり、今もその考えは変わらない。
得意のゲレンデラウンドまでにあと2戦「広島」「熊本」がある。
過去を振り返ると好きではあるが得意ではない(結果が出ない)コースであるのだが、新しい車両の特性をもっと理解し、自身に合ったセットアップを探り、ライディングテクニック、スピード、フィジカルとバランス良く向上できるよう努めていきたい。

また、JNCCにおいてLEATTやiRCのブースを設置し、内嶋自身がレースを楽しむためにチョイスした商品、セッティングされたバイク展示を行います。
もちろん商品の使用感のお話し、セッティング相談やレースに向けたアドバイスも行います。
是非是非ブースまでお越しくださいね。

次戦広島は過去数年コースレイアウトに大きな変化がありませんでしたが、どうやら今回はJNCCが本気を出すようです。
今から楽しみですね!
走破力、テクニックが試されるコースになると内嶋は予想しています。



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