FANTIC e-MTB XTF1.5をインプレッション!

マウンテンバイクプロライダーでモーターサイクル(オートバイ)のクロスカントリープロライダーの内嶋です。
今回はMOTORISTS取扱のFANTICのe-MTB(電動アシストMTB)のXTF1.5シリーズをインプレッションをお届けします!

試乗はオートバイのクロスカントリーレース「JNCC」第4戦が行われる長野県高井富士スキー場の、JNCCレースコースを使用。
ゲレンデのアップダウンに加えウッズ(MTBではシングルトラック)にもアップダウンが設定された全長6kmほどのコースと、まさにインプレッションには十分すぎる環境でした。

パワーは正義! 扱いやすく進化

なんと言ってもFANTICの魅力はそのアシストパワーであり、とにかくスイスイ登ります。
これは国内に流通する他車を圧倒し、登ることが楽しくなってしまいますね!
スキー場のゲレンデ、下草をそこそこ刈っただけの重たい地面でも本当に楽ちんです。

2019年から国内販売が開始されたFANTICのe-MTB
当初からこのパワーはあったのですが、極低速からの漕ぎ出しで必要以上のパワーで体が置いていかれたりと少々扱いにくさを感じることがありました。
しかし現在のバージョンでは漕ぎ出しはリニアに優しく反応してくれることで、少々難しい上りの再発進の難易度が下がり、とても安心感がありました。
そしてパワフルなのにモーター音が静かなことも好印象!
優しくて力持ち。山頂まであっという間に連れて行ってくれます。

e-MTB専用セッティングのサスペンションの安心感

前後にサスペンションが装着されるWサスペンションタイプのXTF1.5は、通常のMTBに比べ車重が重くなるため(モーター、電池やこれに合わせた必要剛性の確保のため)フロントサスペンションは専用セッティングがなされたROCKSHOX RECON 150mmストロークモデルが装着されている。
MTBは下りのブレーキングの際にライダー体重がフロントサスペンションを縮める方向に作用することが多く、e-MTBではさらに車重もこれに加わるため、近年はe-MTB専用のセッティングが施されたサスペンションが存在している。
このように専用品がインストールされていることもあり、斜度30度はあろうかというセクション「BB転がし」でも安定してフロントブレーキを使い速度コントロールすることができた。
気持ちよくスイッチバックする中間斜度のゲレンデコースは快適そのもの。

車重の重さは安定感に貢献

e-MTBは通常のペダルバイク(電動アシストの無いMTB)に比べ車重は5〜8kgほど重くなり、これは軽快感を失う反面で安定感に大きく貢献している。
20年ほど前に某2輪4輪メーカーがミッションを組み込んだダウンヒル用MTBを開発制作し、これを乗る機会があったのだが、普段乗っていた硬いギャップや木の根があるコースが嘘のように滑らかに感じた。
レースバイクとして速いか?と言えばそうではなかったが、多くの方がオフロードを安全に楽しく乗るツールとしては大正解であると感じたことを今でも鮮明に記憶している。
この車両は現在のe-MTBよりももう数キロ重かったようだが、XTF1.5には同様の効果が現れていると感じる。
もちろんこれは前記したサスペンションとのマッチングも大きく貢献している。

ワイルドに乗りたい人に最高の一台!

さて、このXTF1.5は「パワーがある」「安定感がある」ということから、今回インプレッションしたようにMTB専用コースでなくても楽に登って安心して下るという遊び方に最も優れた1台ではないでしょうか。
もちろん林道やトレール、整備されたコースでも全く問題なく走れ、その安定感からジャンプも安心して飛ぶこともできます!

JNCC下見最強マシン

これは特需です。
実際に今回のインプレッションはJNCCコース下見を兼ねたわけですが、下見時間と体力の節約は当然ですが、レースに向けて実際の走行に近い感覚で下見ができることも大きなメリット。
また、ウッズ内にはいくつものラインがある場合、何度も登って下り、どのラインが良いか全て走行して試すこともストレスなくできることは本当に素晴らしいですね。
正直次戦もお借りしたいですw


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