JNCC2024 第4戦 ビッグバード高井富士大会レースレポート

大会名:JNCC2024 第4戦 ビッグバード高井富士大会 5月19日開催
成績:COMP-AA1 7位  総合:9位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2024 KTM250XC(2ストローク) basistauto貸与
サスペンション:WP PROサスペンション(Jon it.モディファイ)
タイヤ
F :IRC GX20 90/90-21 ムース(X-GRIP XG-1538)
R :IRC GX20 SOFT 140/80-18 ムース(X-GRIP XG-2246)
セットアップ&メンテナンス:Jon it.
ウェアーLEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)
グリップ&ハンドガード:CIRCUIT

第3戦欠場からの復帰
第2戦広島大会後に首の痛みがひどく第3戦を欠場
3月末から4月末の1ヶ月バイクの練習やトレーニングを休止し、5月に入り痛みは緩和しないものの、日常的な首周辺(特に肩甲骨周り)のケアと、乗車前後にも入念な同部分のストレッチを行うことで「痛みと付き合いながら」乗ることを選んだ。
今回はレースを走ることでどのような状況になるのかを冷静に測り、今後のレース参戦を行うか否かを試すための参戦とも言えた。
また、今後の人生を考えレース中調子が悪くなればリタイヤすることを想定しての参戦でもあった。

ウッズ延長で楽しいコースに
一昨年の高井富士JNCC初開催から回を重ねるごとにコース長が延長され、今回はウッズが大幅に延長された。
また、今回の新規開拓ウッズはこれまでの狭くて走りにくい印象のものと異なりラインの幅がやや広く確保され、さらに斜度の急なセクションなども加わり、走りごたえ十分な内容のクロスカントリーコースと進化を遂げ、下見の時点からワクワクさせてくれるものに仕上がっていた。

FANTIC e-MTBで1周 ベイシストオート下見ツアーで1周
レース前日の土曜朝からFANTICのe-MTBをお借りしてまずはコースを1周。
午後からはメインスポンサーであるベイシストオートのライダーと一緒に徒歩にてコース下見を行い、ライン選択のアドバイス等実施した。
毎大会実施する下見ツアーはポイントで解説を入れながらも、たくさんのライダーと色々な話をしながら楽しく過ごせる時間でもある。

レース直前にも入念な下見
日曜午前に行われるFANクラス観戦も兼ね新規ウッズを中心に徒歩で下見。
さらにFANクラス終了とともにベイラーウッズをe-MTBを使い実走でライン確認を行った。
ゲレンデ区間はFANクラス走行によりギャップができているが、これを避けて走る効率的ラインもチェックした。

視界を失うほどの土埃が立つ状況でレーススタート
FANクラスでは散水ができない箇所で前が見えないほどの土埃が立ち、これはCOMPクラスでも同様。
スタートで少しでも前に出ないと前半戦が厳しい戦いになることは明確なので、エンジン始動性に優れた250XCの性能を活かしてスタート。
2コーナーで2位、その後の下りで4位となり、土埃の状況からしばらくはこのポジションだろうと感じ、無理にペースを上げずに下見したラインのトレース、そして最近特に意識していることの一つ「骨盤を立て体幹を使い腕に頼らず加速するバイクと一緒に進む」を意識し走行を続ける。
1周目4位 2周目5位と悪くないポジションをキープしたが、3周目以降やはり首の調子は万全ではなく、徐々にじんわりと首にだるさを感じ始めペースが上がらない。
この頃から意識はとにかく首の負担にならない走り方、ライン選びに集中していた。
順位は徐々に下がり給油タイミングで11位まで降下。
そして1時間半経過あたりで、浮丸太をクリアする際に後輪を強く跳ねられ首にダメージを与えてしまった。
数分間は首の痛みがあり、このままゆっくり1周してリタイヤしようと思いペースダウンし、シッティングで上半身をできだけ起こして首の負担を減らしながら走行。*つまりは骨盤立てて体幹意識
この時ギャップが少ないラインを選んで走っていると、3分ほどして少し楽になってきた。
この楽に走れる乗り方とラインならばもう少し走れそうだと感じ、もう一度ゴールを目指すことにした。

徐々に失われる上半身の柔軟性
2時間経過くらいからは首の痛みから明らかに肩甲骨周りの柔軟性を失ったライディングとなってしまったが、その中でもスムーズに走れるラインを繋ぎ合わせることでラスト3周の11周目にこの日の自身ベストラップを出していた。
欲張らず冷静に視野を広く走ることで、色々なラインとライン上の地形が頭に入り、常にどこをどのように走るかをイメージしながら走ることができた結果かもしれない。
怪我の功名というやつだろうか。

予想通りのタイヤフィーリング
今回も事前に使用するタイヤやセッティングを公開した通りにレースに臨んだ。
F :IRC GX20 90/90-21 ムース(X-GRIP XG-1538)
R :IRC GX20 SOFT 140/80-18 ムース(X-GRIP XG-2246)
以前は練習はチューブ 本番はムースで望んでいたが、毎回スタート直後に違和感を感じていたため、今季は全く同じムースとタイヤの組み合わせで練習をしている。
なのでスタートからいつものバイク、いつものタイヤ、いつものフィーリングでこれらに意識を持っていかれることはない。
そして2スト250ccのパワーを活かし、ゲレンデはコーナーでしっかり向きを変え、ギャップの少ない直線を作って徐々にアクセル開度を上げる。
これは自身のコンディション、FIMタイヤとの相性も良かったと感じる。

振り返り
想像していたよりもレース中の首の痛みは大きく負担となり、気持ちよく実力を出し切るとはならなかったが、それでもレースの楽しさはあった。
そして今回レース中に起こる首の反応を見ることに加え、レース後(翌日)の首の状況を見て次戦以降の参戦を決めるためのテストでもあったが、レース後のアイシング、マッサージにより、月曜日にはレース当日までと変わらない朝を迎えることができた。

もう数日様子を見る必要はあるもしれないが、次戦参戦に向けては積極的に考えることができそうだ。

次戦は鈴蘭大会
決して嫌いではないコースだが、ここ最近結果が伴わない。
首のケアと共にがれ場の走破性を上げるための練習、タイヤ選択、サスセッティングをしっかりテストして望みたいところだ。

追記
JNCCはコースの埃対策として散水を実施しています。
専用のトラックにタンク、ポンプを揃え大会前日の夜暗くなるまでコースの各所に配置されたタンクに水を運んでいました。
レース中もあちこちで散水がされ、今大会は効果ありと感じました。
もちろん散水が届かず視界を失う箇所もありましたが、これを実施するための設備投資や人員確保、散水に従事してくださった方々をリスペクトします!
星野社長直々に「もう一台運搬用トラック買ったから、今後は更に散水ができるようになる」とお聞きしました。
素晴らしいです

今回意識した骨盤を立て体幹を使い腕を使わない加速 レース後半で肩甲骨周辺が動いていないが、それでもこれを実践すればバイクは進む
足の踏ん張りができていませんね・・・


SPECIAL SPONSOR&PARTNER

SUPPORT

SPONSOR