JNCC2024 第7戦 エコーバレー大会レースレポート

大会名:JNCC2024 第7戦 エコーバレー大会(長野) 8月25日開催
成績:COMP-AA1 3位  総合:4位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2024 KTM250XC(2ストローク) basistauto貸与
サスペンション:WP PROサスペンション(Jon it.モディファイ)
タイヤ
F :IRC GX20 90/90-21 チューブ 0.45kgf
R :IRC GX20 140/80-18 ムース(シンコー 穴あけ加工)
セットアップ&メンテナンス:Jon it.
ウェアーLEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)
グリップ&ハンドガード:CIRCUIT

得意のエコーバレー大会は万全の体制で!
前回大会マイアでようやくレースらしいレースができるようになり、鞭打ち症状に悩まされる首の不調ともうまく付き合えてきた。
今大会に向けての取り組みやレース中の意識、機材面など今回もトピックに分けレポートしてみます!

集中した練習でスピードとバイクコントロールの向上を目指す
首の痛みも徐々に緩和し、レースや練習中も嫌な症状が出なくなってきた。
そこで今大会に向けては熱中症対策としていつもの練習コース(プライベートコース)で涼しくなる(ましになる)16時に練習開始し、おおよそ30分の集中したヒート練習を2セットまたは3セット走行するというメニューを行なった。
また、今までとは逆回りのコース設定にしたことでエコーバレーに似た下りウッズが設定でき、ウッズの緩い上り傾斜の各所に丸太を置くなどしてエコーバレー対策を実施した。
走行中ウッズでは確実に丁寧に丸太を超えるボディアクションとアクセル&クラッチワークを意識し、ウッズ外ではしっかりとスピードを上げることを意識し、毎周回ラップタイムを確認しながら調子が上がっていることを実感できた。

MY24 KTM250XCラストレースに向けて車両を整える
メンテナンス&セットアップサポートを受けるJon it.にて稼働60時間を迎える車両のピストン交換(2回目)と各部確認作業を行い、車両に関しても万全の体制で今大会に臨むことができた。
次戦からはMY25の同型車両250XCへの乗り換えとなるため、今大会がMY24に乗る最後の機会となる。
ようやくフレームの馴染みも出て、「自分のマシン」となったばかりで名残惜しい感情もあるが、フレームをメインに各部ブラッシュアップされたMY25モデルは、それはそれで楽しみだ。

LEATTのNEWレースキットでテンションが上がる
LEATTのデザイン、機能性が気に入って購入して使用していたところ、LEATTのプロモーションライダーとして抜擢されるという光栄な機会に恵まれ、今回は2025モデルのリリースに伴いウェアー、ブーツ、グローブを新色「チーター」の着用となった。
新しくて派手なものはテンションが上がるし、着用することでレースを走ることがさらに楽しみになる。

入念な下見とイメージトレーニング
前々日に会場入りし、e-MTBで1周の下見をする中で、その半分ほどの時間を丸太セクション「カオス」に費やした。
前日はベイシストオートのメンバーと徒歩による下見。
今回からJNCC参戦に復帰した成田 亮選手(元MX IA最強のライダー)も同じベイシストオート所属となり、もちろんこの下見ツアーを一緒に行なった。
カオスを重点的に下見することはもちろん、ゲレンデで楽をするラインチョイスなども確認しながらの有意義な下見ツアーとなった。
当日はFUNクラスのゴール直後にe-MTBでコースの最終確認を行い、特にウッズを高速で走るために滑りやすい石、丸太や木の根の位置を確認し、これに合わせたラインやリズムのイメージを覚えた。

自身のライディングメソッドに合わせた準備運動
「つま先でステップを踏む」「猫背にならず骨盤を立てて体幹を使う」を意識し続け、これにより特にFIMタイヤでの走行時に効果を次第に感じている。
骨盤立てに関しては、体幹が使いやすくなることで腕の力を使わず肩甲骨あたりまでリラックスして全開で加速できるメソッドであり、これは腕上がり対策としても大きな効果がある。
この骨盤立てを意識して腰回りの柔軟性を高めつつ体幹を意識したストレッチと、肩甲骨周りの可動域を広げるようなストレッチを行いレース準備は整った。

バトルが楽しかった今回のレース展開
5位あたりからのスタートでレースは始まった。
前日の雨のおかげで埃がたたないやや湿り気のあるベスコンは、最高に気持ちよくゲレンデを走らせてくれる。
順位を大きく左右する「カオス」は得意箇所なのだが、今回は入り口の土手の土が柔らかく、昨年使った最速ラインが早々にハイリスクな状況となり、アドバンテージを失った印象に。
丸太部分にバックマーカーが止まっていると、これを避けるためハイリスクかつ労力を使うラインに入らざるを得ない状況が多くあり、なかなかカオスを味方につけることができず。
しかしカオス後半部分でハイリスクと思っていた2本丸太飛びに成功し、レース中盤はこれを数周成功させることで総合4位までポジションを上げた。
レース前半から中盤にかけては今回から同じベイシストオート所属となった成田選手にピッタリ着ける位置での走行が続き、ゲレンデ区間はそれまでよりもアクセルも開き、ウッズも攻め攻めの走りとなり、レース後にお互いに「楽しかった」と言い合える最高のバトルを体験できた。
実はこれまで走り方や得意箇所が他のトップ選手とは異なるためか、このようなバトルになるこがほとんど無かったが、今回このようなバトルができたことは、スピードが着いてきたのだとポジティブに捉えることができる嬉しい要素。
レース後半は前を走る熱田選手との差が5〜6分と大きく開き、後ろも徐々に離れていたことにより一人旅となってしまったが、ラスト3周あたりから雨によりコース全域の難易度が上がり、ミスをしないという自身との戦いの時間となった。
プッシュし続けた影響でラスト2周は体力的にかなり厳しい状況で、数度の転倒やヒルクライムの失敗もありながらも気持ちは全く折れることなく最後まで走りきり総合4位でレースを終えることができた。
昨年の総合2位と比べると少々物足りないが、今回の走りの内容は自身のキャリアの中でも評価できる。
これまで積み重ねたものや、新たに取り組むメソッドの効果が出てきたと判断できる良い内容。

レースを終えて
結果に大満足というわけではないが、楽しくレースができる(プッシュできる)状態にまで戻れ、このポジションでレースができることが本当に嬉しい。
トップとのスピード差はもちろん大きいが、自身のスピードは確実に上がっているはず。
次戦八犬伝はヒルクライムは得意なものの、他部分では自分なりに走れていてもMX IA勢に対しやはりスピードが劣る。
しかし今年はそれでも諦めることなく最後までプッシュし続け、今年もヒルクライムノーミスで1つでも上の順位を目指し走ります!

新型の250XCも非常に楽しみです!


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