大会名:JNCC2024 第9戦 AAGP高井富士大会(長野) 11月10日開催
成績:COMP-AA1 7位 総合:11位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2025 KTM250XC(2ストローク) basistauto貸与
サスペンション:WP PROサスペンション(Jon it.モディファイ)
フロントサスペンション:エア 上7.0bar 下6.0bar
タイヤ
F :IRC GX20 90/90-21 ムース(X-GRIP XG-1538)
R :IRC GX20 140/80-18 ムース(X-GRIP XG-2088 120サイズ)
セットアップ&メンテナンス:Jon it.
ウェアー:LEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)
リフレッシュしたマシンで臨む最終戦
9月上旬から乗り始めたMY2025 KTM250XCの稼働時間は27時間を超え、前戦JNCC八犬伝、ベイシストオートフェスプラザ阪下、WEX柏崎と3週連続でサンド質でアクセル全開、エンジンは高回転域を使い続け、車体各部もサンドで消耗が激しくなったため、最終戦を前にJon it.でフルメンテナンスを実施。
ピストン交換、クラッチ交換、チェーン周り交換、フロントサスオーバーホール、各部グリスアップや入り込んだ砂の除去など実施し、安心して乗れる気持ち良いバイクへと戻し最終戦に臨む。
新型のe-MTBで効果的な下見
SPECIALIZEDから最新モデルの電動アシストMTB Turbo Levo SL Compが大会直前に提供され、会場入りした金曜日からコース下見はこれまで以上の楽しさがあった。
軽量な車体ながらもアシストパワーが全モデルよりも向上し、JNCCの急斜面の登りも安定して乗車できる。
ウッズの下りなどはMTBダウンヒルそのものであり楽しいの一言に尽きる。
ここ最近オートバイでは骨盤を立てた乗り方を実践しているが、実はこれはMTBに乗っていて頭と体で理解を深めた経緯がある。 このJNCCのMTBでの下見の際にも骨盤立てを強く意識することで登坂性能の向上、下のリヤタイヤの接地感の獲得などオートバイに乗った時と同じ感覚を得ることができるため、MTBでの下見はコース確認だけでなく非常に重要な役割を持ち始めている。
ホールショットから始まった最終戦
始動性の高い250XCは今季ほとんどのレースで好スタートを決めている。
今回はホールショットからトップ走行するイメージしかない状態でスタートを切った。
冬前の気温が低く土は湿り硬く滑りやすため、スタートからしっかりグリップを稼ぐためにタイヤは組み付け前にほぐし、レース前に温めることでイメージ通りのグリップ感でレースを進める。
5コーナー後に成田選手にパスされるも最初のウッズでトップに戻り、最高地点のBB転がしまでGNCCライダーをおさえトップ走行に成功。
入念な下見によりウッズ内のラインに迷わないことも大きな要因だった。
しかしGNCCライダーはコース確認とばかりにリラックしたライディングながら、簡単にパスしウッズを軽快にまるでMTBダウンヒルのように抜けていく。
MTBライディング特有のボディアクションに加えエンジンを上手く活用して凹凸を減らし、これにより狭いウッズ内でも安定して速くマシンを進めている印象だった。
これまでのレースではスタートで飛び出してもオーバーペースで一気にスピードダウンし後退することが多かったが、今回はその後退も穏やかであった。
矢野選手、小林まちゃ選手に抜かれるも大きく離されることなく、彼らがミスをすれば前に出るという場面もあり、自分のトップスピードがこれまでよりも向上し、少しは維持できるようになったと感じる。
しかしながら今回は1時間経過あたりからコースの滑りやすさに身体が過剰反応することで疲労蓄積と恐怖心が増してしまい、ペースが落ち始めてしまう。
正直なところ硬くて滑りやすい路面はMTB現役時代から苦手であり、今回もレース後半はこれが露呈してしまった。
最終的には総合11位でフィニッシュし、妥当な結果となってしまった。
レースを終えて
結果は満足できるものではないが、前半の走りの内容は悪くないと感じた。
ホールショットから半周トップ、GNCCライダーに少々遅れながらもその後ろで1周目を終えたことや、そこで決して全てを使い切るような力んだライディングでなく、確立しつつある自身のライディングメソッドを忠実に実行する中でこのスピードで走れたことは大きな収穫。
レース後にヤマハのケンジ監督や多くの方から、「速くなったね」と言う言葉をいただいた。
ライダーとして成長できていることが客観的にも主観的にも分かるからレースは面白い!
来季ももちろんKTM250XCに乗る予定ですが、体制には色々と変化がありそう。
プロモーションを得意とするプロライダーとして、来季はJNCC参加者の皆さんにとって有益で楽しめるようなコンテンツをメーカーさんと実施計画の話もちらほら出ていますから、内嶋のクロスカントリー愛の深さを来年はもっともっとアウトプットしていきたいですね!