JNCC2025 第2戦 サザンハリケーン 内嶋レースレポート

大会名:JNCC2025 第2戦 サザンハリケーン(大阪) 3月23日開催
成績:COMP-AA1 4位  総合:11位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2025 KTM250XC(2ストローク) basistauto貸与
サスペンション:WP PROサスペンション
フロントサスペンション:エア 上7.0bar 下6.0bar
タイヤ
F :IRC M5B EVO(TEST Ver) 90/100-21 ムース(0.5kgf)
R :IRC GX20SOFT 140/80-18 チューブ(0.45kgf)
セットアップ&メンテナンスNAGmotors
ウェアーLEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)

開幕戦から1ヶ月の取り組みや仕様変更
決して良い印象ではなかった開幕戦からの1ヶ月間は、決して多くの時間を乗り込むことができたわけではないが、自身のコースで開催するタイムアタックやXCのレース形式のイベントを通じ、集中したライディングの機会を積み重ねることでスピードアップできている実感があった。
大会直前の火曜日にも60分2本のXCレース形式を実施し、後半は体力の限界を感じるほど追い込みつつも、これまでにない集中した攻めた走りができた。
今大会の会場のプラザ阪下は晴れが続くと非常に硬い路面になり、ギャップが上半身の疲労を招く傾向にあることから、路面タッチに影響するタイヤチョイスと中身のムースの調整、細かな衝撃を吸収してくれるハンドルバー「FLEX BAR」を採用した。

接地面積獲得と衝撃吸収性そしてアンチパンクが今回のタイヤ選択のテーマ
今回フロントに選んだのはiRCが現在テスト中のタイヤで90/100-21と太く路面をしっかり捉えるタイプのタイヤ。
これに合わせるのはX-GRIPのムースで、タイヤサイズよりも細いことからリムフラップを3枚重ねムース装着した時のタイヤの硬さを調整した。
当初5枚を入れてみたが組み付け時点で張りが強すぎると判断し、徐々に枚数を減らし3枚で走行確認し、吸収性を確保しつつヨレの気持ち悪さが出ないことを確認した。
リヤタイヤにはGX20SOFT(140/80-18)を選択。
フロント同様エアボリュームによる接地面積獲得と衝撃吸収性を狙い、これにより硬いギャップが加速ポイントにできてしまう場面でストレスなく車体を前に進める狙いだ。
ただしこのGX20のチョイスは路面が硬い場合のチョイスであり、路面が柔らかければM5Bを採用するつもりで準備。
ムースはX-GRIPの140サイズで、適正なクッション性とヨレが出ないバランスポイントを狙った。


コースはシンプル
昨年とは逆回りとなり、難しい登りはなく下りが印象的なコース。
金曜日にある程度下見を行い土曜日にはベイシストオートのメンバーとポイントを絞って下見を実施。
当日はe-MTBを使い約2周の下見を行い細かなラインもしっかり覚えてレースに臨む。

ホールショットからファーストラップ賞獲得
昨年からKTMの2ストクロスカントリーマシン250XCに乗り、その始動性によりホールショット率は高い。
今回ももちろんそのつもりで、半周ほどで迎える丸太&タイヤのエクストリームセクションにはトップで入るイメージしか持っていなかった。
定刻からやや遅れ快晴の中レースはスタートし、予定通りのトップ走行でレースは始まった。
スタートで出るポイントは車体を地面に直角にセット骨盤を立ててスタンバイ。スタートフラッグとともにセルボタンを押しエンジンがかかったら1コーナーまでしっかりアクセルを開ける。シンプルだがどこかおろそかにすればホールショットは難しくなる。
今回もこのルールをしっかり守ることができた。

オーバーペースからペースダウン
トップ走行だからといって特別力むようなことはないのだが、今回のコースはギャップも多く思った以上に疲労を感じる。
2周を終えて2位のポジションだが、20分経過あたりで強烈な肩周りの疲労を感じ始める。
骨盤立てメソッドに取り組んでからは腕上がりは大幅に減少し、今回もそこまで腕上がりは感じなかったが、それよりも強い肩の疲労感に襲われてしまい3周目に大幅ペースダウンとなってしまった。
コーナー進入時のギャップを下半身でいなすことができずに肩周りの筋肉を酷使したためと推測する。

40分経過までの20分間の苦しい時間帯を抜け、徐々にペースを作り周回を重ねる。
しかし2周目のようなスピードとキレは戻らず順位は徐々に後退。
後半ギャップを避けたスムースなラインや苦手箇所でリズムを作って走ることができたことは一つの収穫と言える。

最終周回まで前に見える鈴木健二選手を抜き返すつもりでプッシュしたが数秒及ばす総合11でレースを終えた。

レースを終えて
トップ走行から2位をキープできた時間が約15分。
これは過去最も長くトップグループで前半戦を過ごせた数値であり、それがモトクロスコースメインのラウンドであることは今後の大きな自信となる。
最終リザルトは今回も良いとは言えないが、地味なレース展開よりも今回のような最初から行けるだけ行くというスタイルは、大きな成長のために必要だと感じている。
格上のライダーとハイスピードレンジで走る時間を1秒でも長く経験することは、自分の速度域の常識を壊しこれまで以上のスピードを手にいれるために必要不可欠という考えだ。
また最終周に前を追うというプッシュした走りができたことも大きな収穫。
装着するFLEX BARが肘から指先の疲れを軽減し、後半までしっかりグリップを握ることができることも一つの要因。

次戦広島に向けて
今シーズンは昨年から続く首の痛みの原因が完治の見込みなしの首ヘルニアという診断を受けたこともあり、練習を控えめにし、トレーニングは中断している状況。
その割にはスピードも上がり、傾向としては悪くないので、なんとか今のスピードを落とさず次戦もスタートから飛び出し今回を上回る時間をトップ走行またはトップ集団での走行を目指したい。

また、体や自身の会社の経営状況からフル参戦レース活動は今季まで。
と予定している。
大きな目標もあり楽しすぎるJNCC参戦だが、それだけに集中できる状況ではなくなりつつあることは非常に残念で仕方ない。
来季に向けレース活動の大きな体制変化や会社業務の大きな向上が見られればもちろん今以上の取り組みでレース活動はするつもりだが、情勢的には厳しいのが現実。

ということでラストシーズンの貴重な残りレースをしっかり楽しみます!

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