JNCC2025 第3戦 ビッグディア 内嶋レースレポート

大会名:JNCC2025 第3戦 ビッグディア(広島) 4月20日開催
成績:COMP-AA1 9位  総合:15位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2025 KTM250XC(2ストローク) basistauto貸与
サスペンション:WP PROサスペンション
フロントサスペンション:エア 上7.0bar 下6.0bar
タイヤ
F :IRC M5B EVO(TEST Ver) 90/100-21 ムース(0.4kgf相当)
R :IRC M5B EVO 140/80-18 ムース(0.3kgf相当)
セットアップ&メンテナンスNAGmotors
ウェアーLEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)

今大会に向けて
まず前回大会レポートでは環境の好転が無ければ今季限りでフル参戦を終える可能性を記したが、この期間に弊社事業に少々改善が見られ、今回大会に関しては新たな業務も兼ねての参戦となったことで、来季の活動継続に向けて少しだけポジティブな要素が増えた。
しかしながら反面で練習時間の確保が難しく、前回大会からは40分3セットの確認走行しかできなかった。
4トントラックで多くの機材の運搬と設置撤収やその他業務に対応するため、スタッフとの打ち合わせなどが必要となり、バタバタとレースウィークを迎えることとなった。
そのような状況でも車両に関してはレース前の火曜日に走行を終えた足でNAGmotorsに持ち込み、レースに向けて各部しっかりとメンテナンスとクリーニングをし、車両は万全の状況でレースを迎えた。

レース前に小雨が降り出しリヤタイヤは悩んだ結果M5B EVOに
今回フロントに選んだのはiRCが現在テスト中のタイヤで90/100-21と太く路面をしっかり捉えるタイプのタイヤ。
これに合わせるのはX-GRIPのムースで、タイヤサイズよりも細いことからリムフラップを3枚重ねムース装着した時のタイヤの硬さを調整した。
当初広島の硬い路面に対応するためリヤはGX20を考えたが、直前の小雨によりM5B EVOの140サイズを選択した。
ムースは穴あけ加工を施した柔らかめ設定(M5B140に装着時0.3kgf程度)のものを選び、タイヤを潰して接地面積を稼ぎつつも、マディ要素の区間ではブロック高を活かすという狙い。
*レース後の感想として体重の軽いライダーはこのような路面ではガミータイヤ選択が良いのではないかと感じました

苦しいレース内容
苦手意識はないが、ここ数年この広島は良い走り、良い成績が出せていないラウンド。
それでも今回のコースは苦手な弾かれ要素の硬い路面があるものの、得意と思っているハード要素のある区間もあり、コース長も長いことからスタート前からとても楽しみだった。
スタートは自信があったが、2コーナーの入りでイン側に寄せられてしまい6番程度でレースが始まる。
しかしすぐに転倒をしてしまい後方の総合14位というポジションで1周目を終える。
ハード要素の強いコースということもあり、焦らず徐々にポジションアップしていこうと決め、非常にリラックした状態で走行できていたが、2周目のヒルクライム「ラスベガス」を登りきれず最後の1mを体力を大きく削られる「押し」でクリア。
一度深呼吸しペースを落とすことなく前のライダーに追いつくものの翌周のラスベガスでまたも失敗。
それでもペースを上げてまた前を追いかけるという非常に非効率なレース展開となってしまう。
ラスベガスは大事な加速ポイントで車体が暴れ十分な速度を確保できず2度の失敗をしてしまったようだが、コース上の他の荒れたセクションでも同様の症状が多く出てしまい、ここからは数えきれないくらいの転倒を繰り返した。
信じられないような場面でのミスもあり、なぜこんなに上手く走れないのか?と自問しながらの走行が続いた。
当然ながら順位も上がらず最終的には総合15位。
昨年の広島は首のヘルニアによる異常な疲労感の影響もあり似たような印象のレースだったが、今回はそれほどの痛みがない中でのこの結果、内容となってしまったことが非常に残念でならない。


レースを終えて
広島のコースを攻めきれない、速く走れないことはこれからじっくりと考えるとして、今回の良かった点としては、復帰に時間と体力を奪われ、打ち身による痛みも伴う転倒を何度も繰り返し、最終周回に入る時点で前のライダーとの差は3分以上という状況でも最終周回も前に追いつくという気持ちを持って走れたこと。
いつものレースならペースダウンしてもおかしくない場面で、それでも気持ちだけは前向きにプッシュできたことは、今後上位に食い込むために必要な要素と感じる。

次戦第4戦 高井富士に向けて
残念ながら次戦までも練習時間の確保は非常に厳しい状況。
今季は7月の田沢湖、8月のエコーバレーにピークを持っていくことを考え、それまではレース活動よりも自身の環境を整える時期と考えている。
そういった意味では次戦は貴重な実践乗車の機会という考え方もでき、与えられた現在の環境の中でベストを尽くし、しっかりと次に繋げる。
そんなレースにしたい。

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