大会名:JNCC2025 第4戦 ビッグバード高井富士(長野) 5月18日開催
成績:COMP-AA1 5位 総合:9位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2025 KTM250XC(2ストローク) basistauto貸与
サスペンション:WP PROサスペンション
フロントサスペンション:エア 上7.0bar 下6.0bar
タイヤ
F :IRC M5B EVO(TEST Ver) 90/100-21 ムース(0.4kgf相当)
R :IRC GX20 140/80-18 ムース SHINKOブラック穴あけ(0.3kgf相当)
セットアップ&メンテナンス:NAGmotors
ウェアー:LEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)
練習時間の確保が厳しい中での取り組み
前回広島大会は散々な結果と内容であり、それは練習不足が大きな原因に違いなかった。
今大会に向けては広島以前よりも少し多く練習機会を得ることができた。
その中での気づきとして、広島前には1回の練習で1ヒート(30分がよくあるパターン)しか乗ることができなかったが、今回は必ず2ヒート以上乗るようにした。
理由として2ヒート目はラップタイムも上がり、明らかに速く上手く乗れるようになることから、この領域の練習をしないと本番時にスピードが出せないと感じたため。
練習機会が減ると乗り出しは思い出すだけで精一杯で、1ヒートではこれが限界と勘違いしたまま終えることになり、練習の意味があまりないことを感じた。
大会5日前の練習の2ヒート目にはゾーンに入ったような感覚で、体感的にも実際のラップタイムも良い時間帯を経験し、今大会に向け「明るい材料」を得ることができた。
またMTBイベントの仕事が多い時期なのだが、この間コース下見やコース確認のためのMTB乗車時間が非常に多く、高井富士のMTBコースのような下りウッズの対策としてはとても効果的であったと感じる。
早めの会場入りと入念な下見
iRCとKTMのテント設営撤収、出展運営の業務に当たることもあり金曜日に会場入り。
今回は午前中に会場入りし、午後はじっくりと1周e-MTBによるコース下見を実施した。
コースマップとこれまでの記憶である程度コースイメージは検討をつけ、毎回苦手に感じるウッズの登りの対策として荒れていないラインの把握などを行った。
轍の中に石や木の根が顔を出しマシン挙動に影響を与え、思うように進ませることができないことがこれまでのパターンであったが、普段の練習を行う自身のコース「ダイナコパーク」の仮想高井富士ウッズでは、荒れてきた轍をタイヤ1本分外すことでこれらを解消するようなイメージの練習をしてきとことが活かせそうなコース内容と感じた。
大会前日の土曜日は雨天により試乗会が中止された。
本来であれば試乗会が始まる14時には試乗会のアテンドを行うため下見時間は限られるが、今回は雨が上がった午後にたっぷり3時間ベイシストオートのメンバー(成田亮選手も)とフルコースを歩いて下見を行った。
ラインチョイス、丸太の超えかたなどのディスカッションを含めた充実の下見ツアーだった。
機材面
今季初のゲレンデラウンドはFIM規制あり。
前日の雨もあり後輪には柔らかめのムースをセットし、固く滑りやすい箇所は接地面積でグリップを稼ぐイメージのセッティング。
車両は今回NAGmotorsでフルメンテ(フルオーバーホール&ピストン交換)に加え、ハンドル幅に近い狭さの木の間を抜ける高井富士独特のウッズ対策として、クローズドのハンドガードをインストールした。
走りは悪くないが悔しいレース内容
好スタートから2番手でレースが始まったが、ウッズでライン選択をミスし4位。
1周目後半のBBクリークで転倒し数台にパスされる。
それでもすぐに追いつきパスして順位を上げるが、ウッズ内で視認できていない木の根で弾かれ転倒など数回の転倒でパスされては抜き返しての非効率な走りの前半戦は総合11位まで順位を下げる。
しかし45分経過からの1時間は転倒の原因を理解しウッズは丁寧に良い路面をタイヤ1本分単位で見極め、感覚的にも実際のラップタイムも上がって総合6位までポジションアップ。
しかし後3周というところでウッズ内で右肩を上に引っ張られるような転倒をしてしまい、以前肩の筋肉を痛めた時と同様の嫌な痛みにより力が入らなくなってしまう。
徐々に痛みは引いたが最後まで肩の力は戻らずペースが落ち3名にパスされ総合9位でレースを終えた。
残り3周で6位の時、前との差は5分以上であり順位キープが妥当な状況だったが、後方から迫られることも考えたりと少々メンタルが不安定な状況で余計なミスをした印象でとても後味の悪いレースとなってしまった。
振り返り
後味は悪いが良い順位での走行時間もあり、乗れている感覚もあったことから落ち込むような悔しさでなく、「清々しい悔しさ」と「次戦に期待できる」と言うところは今季4戦目にしてようやく掴んだ好感触の証。
しかし反省点としては
・広島同様に前半の転倒の多さによる体力消耗
・残り時間が少なくなり、攻めと守りで中途半端な走りで自滅したこと
などが言える。
ポジディブな要素としては
・攻める気持ちと修正を繰り返し良い時間帯を作れたこと
・下見でイメージしたラインにイメージ通り入れた箇所が多くあったこと
・BBロックイン側の難しいラインをミスなく13周中12回クリアできたこと
・自身のコースで対策セクションを作り取り組んだ成果を感じられたこと
・肩の痛みがあったが、なんとか付いて走りパッシングポイントを考えられたこと(実行はできず)
次戦に向けて
次戦鈴蘭はゲレンデラウンドながらFIM規制がない(来季からFIM規制)レアラウンド。
そしてガレが有名なコースであり、ここ数年はこれに苦しめられている。
今回は対策としてリヤタイヤにiRC JX8 140を装着し、ガレセクションの極低速域や再発進に焦点を絞る予定。
ブロックコンパウンドが柔らかいタイヤは速度域が低い場面での石に対する走行性能が非常に高いため、2周目以降バックマーカーが現れ、ガレ場で無理なライン走行を余儀なくされる場面で楽に速く。
そしてエアボリュームによるクッション性とゴム質によるグリップ性能を活かし、コース全域でソフトタッチでストレスの少ないタイヤセッティングにより上位を目指すつもりです。





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