大会名:JNCC2025 第5戦 ワイルドボア鈴蘭(岐阜) 6月15日開催
成績:COMP-AA1 9位 総合:71位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2025 KTM250XC(2ストローク) basistauto貸与
サスペンション:WP PROサスペンション
フロントサスペンション:エア 上7.0bar 下6.0bar
タイヤ
F :IRC M5B EVO(TEST Ver) 90/100-21 ムース(0.35kgf相当)
R :IRC JX8 GEKKOTA 140/80-18 Tubliss+Tacsソフトムース+エア0.2kgf
セットアップ&メンテナンス:NAGmotors
ウェアー:LEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)
iRC JX8にTubliss+ムースの導入
昨年鈴蘭大会ではガレセクションに非常に苦労し、レース直後から来年はJX8を選択しようと考えていた。
しかしながらJX8はiRCのゲコタコンパウンドを採用し、ブロックのゴム質が柔く粘り気を帯びガレセクションでは驚くほどのグリップを発揮する反面で、ゴム質の柔らかさに加えタイヤ全体の剛性も柔らかいため、クロスカントリーのハイスピードやコーナーリングではタイヤ自体がよれてスピードを上げることが難しい場面があり、このバランスを取るための最適なムースを選ぶことが非常に難しい。
そこで今回は以前から気になっていたTublissとTublissが抱えるリスク軽減してくれるTacsムースを追加し、事前にテストした。
噂通りの万能商品で、タイヤが持つ極低速のガレの走行性能はそのままに、雨上がりの山(関東HEDの聖地白井)でのマディの登りでもセンターブロック、サイドブロックを適正に路面に喰わせることでこれまでにない登坂力を確認。
何より驚いたのは、エア圧を0.3kgfに設定し内嶋プライベートコース(ダイナコパーク)でのテストでは、フラットコーナー立ち上がりで車体が完全に起きる前から後輪を流しながらの加速時、タイヤ全体に加えブロックのヨレによる違和感が全くない。
もちろん0.3kgfという低圧設定はガレのグリップ感は最高なので、本当に不思議な感覚だ。
このシステムはソフトコンパウンドタイヤや剛性が低めのタイヤの性能を大きく引き延ばし、幅広いスピードレンジに対応させてしまう優れものだ。
ということで雨予報の鈴蘭は0.2kgfまでエア圧を下げて採用すると大会1週間前に決定した。
ちなみにだが、このムース(Tablissでなく)はTacsというメーカーの製品で、今大会から株式会社ダイナコ(内嶋が代表)でも販売を開始し、リヤ用はソフトとミディアムの設定がある。
大会期間中多くのライダーの相談を受け、想像を超える販売数だったことから、今オフロードレース界隈では注目度が高いと言えますね。
鈴蘭コース下見
金曜日夕方にSPECIALIZEDのe-MTB LEVOで1周の下見を実施。
ここ数年で荒れた箇所を徹底的に重機で整備され、これまで下りだった部分を登るなど、バックマーカーを抜くことも難しい一本ラインが多かった鈴蘭が、技量差のあるライダーが多く走るに相応しいコースへとブラッシュアップされた。
石が多くガレた箇所が多いことは変わらないが、今回投入するJX8とタブリス+ムースにとっては好条件と感じ、レースが楽しみだ。
土曜日にはあいにくの雨が降る中、恒例のベイシストオートメンバーとの徒歩によるコース下見を実施。
前日下見して見えてきた情報を皆さんに提供しながら充実のフルコース下見を行った。
好スタートからのクラッシュ
マディコンディションではスタートでトップに立つことが有利とされる中、狙い通りホールショットで1位走行でレースが始まる。
早々に現れる石畳のハイスピードな登りは毎年使われる箇所であり、石によるタイヤの弾かれが怖く、なかなかアクセルを開けて速く通過できないことが多かったが、今年は前後タイヤ選択とセッティングがはまり、バイク挙動が明らかにこれまでないくらいに安定し進むことができた。
ゴロゴロと石が散乱する名物セクション「大蛇」ではライン選択をミスし軽い転倒し順位を落とすも、その後のヒルクライムやガレ登り、ガレたダウンヒルセクションでは下見で確認したラインにしっかり入ることができ、先行する中島選手、渡辺学選手をパスし再びトップに立つ。
しかしその直後に開拓で切られた枝が地面を覆うラインに安易に入ってしまい、隠れていた木の根にフロントタイヤを取られ激しく転倒。 左腿を強打してしまった。
痛みを感じる前にバイクを起こしリスタートしたが、かなりの痛みを伴いながらの走行を強いられる。
痛みが引くまで少々ペースを落とし走り続けるが、踏ん張りの効かない足の影響で腕に頼るライディングで腕上がりも起こし始める。
2周を終えたところでゴーグル交換のためピットインするが、痛みが激しいため一旦バイクを降りると歩くこともできないほど力が入らないことが判明。
受傷から20分経ってこの状況はレースを続けることはできないと判断しここでレースを終えた。
振り返り
機材面でワクワクするような状態でレースに臨み狙い通りレースが始まったが、ミスで怪我をしてしまいレースを終えたことはとても残念。
しかし離されたトップに再度近づけたことはここ最近のスピードアップが確認できたということでもある。
正直なところ今季第3戦あたりから転倒が多くなっているので、大きな怪我をしないためにもここで一度自分の技量や知識とスピードの擦り合わせが必要と感じる。
速くなりたいという気持ちは大事だが、ラフに走ってはレースは続かないことは明確なので、攻めることと無茶することの違いをしっかり把握し、その場の路面状況に対し的確な走り方、ライン選択できるよう取り組むことが必要。
まだまだ伸び代はある!
本気でそう思えるので、今シーズンどこかで(きっとエコーバレー)でバチっと良いリザルトが出るよう取り組んでいきます。





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