大会名:JNCC2025 第9戦 八犬伝(千葉) 11月2日開催
成績:COMP-AA2 4位 総合:9位
公式LIVEリザルト
公式リザルト
BIKE:2025 KTM250XC-F(4ストローク) KTMジャパンライダーサポートプログラム車両
サスペンション:Technixモディファイ
タイヤ
F :IRC M5B EVO(TEST Ver) 0.6kgf
R :IRC M5B EVO 120/80-18 0.6kgf
セットアップ&メンテナンス:NAGmotors
ウェアー:LEATT(ゴーグル、ブーツ、グローブ、プロテクター)
怪我明け、ニューマシン KTM250XC-Fで再出発
右手中指の骨折(田沢湖大会)から約3ヶ月、待望のレース復帰を果たしました。怪我はまだ完治とまではいかず、万全とは言えない状態での参戦でしたが、今回のレースは内嶋にとって大きなターニングポイントとなりました。
KTMジャパンのライダーサポートプログラムにより、ニューマシンへの乗り換えが決定し、KTM 250 XC-Fを投入。
さらに、来シーズンから使用が決まっているテクニクスによるモディファイサスペンションも急遽間に合い、このレースは来季に向けた実戦テストも兼ねたものとなりました。NAGmotorsでギリギリで組み付けが間に合った新しい車両は、わずか2回の慣らし運転を済ませただけの状態で、ぶっつけ本番のチャレンジとなりました。
ファンクラス向けレッスンツアー:過去最高の参加者
KTMライダーサポート契約が内定していた夏頃からスタートしたKTMジャパンプレゼンツによるファンクラス向け下見ツアーですが、今大会もレッスンツアーとして開催し過去最高の30名近くの参加をいただき、皆さんと一緒に楽しくコースの下見を行うことができました。
取材で帯同したoff1.jpの稲垣氏も、自身のレース中に内嶋のアドバイスが非常に役立ったと話されており、内嶋の知識や経験がこのように多くのライダーのために生かされることは非常に光栄なことだと感じています。レース活動は、単に速さを追求するだけでなく、このように多くのライダーをサポートし、オフロードコミュニティに貢献する役割も担っていることを改めて実感しました。
ベストコンディションとイレギュラーな再スタート
金曜夜の雨の影響も少なくレースまでにはコンディションが回復。スタックするほどの泥ポイントはほぼなくなり、ホコリも立ちにくいベストコンディションとなりました。
スタートは中盤から後半に飲まれ、1周目の混戦では他車の転倒に絡むなど、AA最下位まで順位を下げる。
2周目にどうしようもない大渋滞が発生し、なんと再スタートの通達が入りました!スポット参戦を含め11年間のJNCC参戦で初めての経験です。
久しぶりのレースで感覚が掴みきれていなかった内嶋にとっては、正直ラッキーな再スタートであり、このチャンスを活かそうと気持ちを切り替えました。
短縮コースとレース後半の躍進
コースは大幅に短縮され、難易度が下がりハイスピード化されたが、これをネガティブに捉えることなく、シンプルにレースを楽しむ気持ちで再スタート。
体の動きは悪くなかったものの、ニューマシンへのアジャストができていない感覚で、45分経過のピット給油時点では総合16位。「まぁ、そんなもんだろう」というのが正直な印象。
しかし、給油を済ませた後、新しいKTM 250 XC-Fの走らせ方をなんとなく掴み始める。周回タイムが前半よりも格段に良くなり、一時は総合7位までランクアップ!本人は「気持ちよく走れているだけ」という感覚でしたが、着実に順位を上げていました。
ラスト2周で、自身の小さなミスによる転倒と、バックマーカーに阻まれてヒルクライムに失敗。これにより順位を上げられるチャンスを逃してしまったのは悔やまれますが、最終的には総合9位で怪我なくレースを終えることができ、まずは一安心といったところです。
振り返り:KTM250XC-F × iRC M5BEVO × テクニクスの手応え
久しぶりの完走は5月の高い富士大会以来。骨折からの3ヶ月間でトータル7時間しか乗れなかった練習不足はレース序盤に影響しましたが、この期間にフィジカルをしっかり鍛えていたことが、後半のスピードアップに繋がり、その効果を実感できたのは非常に良い経験でした。
速いレースペースに加え、大きなギャップを走り続けることで、レース中盤から新車特有の硬さのあった車体はしなやかになり、サスペンションも滑らかに動き始めました。
テクニクスのサスは試乗車からそのままポン付けしリアショックのリバウンドを2クリック締めただけの調整でしたが、細かなギャップの路面追従性、大きな入力に対するタフネスも合格点。ここからのブラッシュアップが非常に楽しみです。
車体も、以前乗っていた同型車種の2024年モデルと比べ、フレームやリンク周りの仕様変更により、非常にしなやかで乗りやすい印象で、硬いギャップの通過時のストレスの少なさに大きく貢献してくれました。
タイヤに関しては、前後ともにM5Bを装着し、空気圧を少し高めに設定したことで、もたつき感が緩和され、機敏に走れた印象でした。
怪我明けで気負いがなかった分、多くの実戦テストができたことは、来シーズンに向けての大きな収穫となりました。
来シーズンに向けて:「ライダー」を活かした活動の拡大
今シーズン前半は、首ヘルニアの不調や自身の会社の状況からレース活動の継続が難しいと感じる時期もありましたが、シーズンが進むにつれ数年のレース活動で得た経験や知識をスポンサー様(クライアント様でもある)に活用していただく機会が増え、レース活動の継続に大きな意味を持たせることができています。
ライダーとしての活動自体から直接的ではないものの、それを活用したマネタイズが一気に増幅しており、オートバイに関する事業の割合が、弊社のイベント事業に迫るほど大きくなっています。
「速くなることは、目的ではなく、手段」これを活用して様々な仕事をしたいというのが、内嶋がレース活動に本気で取り組む目的であり、今まさにそれを体現できている状況です。もちろん今は速いとは言えないので、ここから自分が納得いくまで速さ=優勝を求めていくつもりです。
首のヘルニアに加え、右手の骨折も完全に解決したとは言えないため、これらをしっかりと解決しながら、2026シーズンもレース活動とこれに伴うスポンサー様とのプロモーション活動に全力で取り組んでいく予定です。


















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